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廃食用油リサイクル事業


Bio-Diesel-Fuel


BDF(バイオディーゼルフューエル)とは

廃食用油を原料として製造されたディーゼル燃料

 利点 
 再生可能である
 エネルギー的に有効である(ディーゼル燃料とおおむね同等の熱量を有する)
 石油起源の軽油などのディーゼル燃料を代替できる
 機関の改良なしに、使用できる
 カーボンニュートラルであり、温室効果ガス(CO2)の排出を減らすことができる
 含酸素燃料であるため完全燃焼しやすく、大気汚染物質を含む排出ガスの低減
 毒性がなく、生分解性を有するため、環境に調和しやすい
 廃棄物のリサイクル促進につながり、循環型社会の形成に寄与する

カーボンニュートラルとは



バイオマスを燃焼すると、化石燃料と同様に二酸化炭素(CO2)を発生するが、植物は、成長過程で光合成によりCO2を吸収しており、ライフサイクル全体でみると大気中のCO2を増加させず、収支はゼロであると考えられる。
このように、CO2の増減に影響を与えない性質のことをカーボンニュートラルと呼ぶ。



カーボン:炭素

ニュートラル:中立

再生可能な廃食用油

なたね油(キャノーラ)
大豆油
コーン油
紅花油(サフラワー)
ひまわり油
ごま油

再生不可・不向きな油

鉱物油(エンジンオイルなど)
牛脂
豚油(ラード)
魚油
ヤシ油
パーム油
ショートニング

※ 植物性でも、融点が高く、常温で固体となるものは不向き

軽油・菜種油・BDFの性状比較

項目軽油菜種油BDF
比重(15°С)0.840.92
0.88
動粘度(cSt)30゜C3.550.85.6
動粘度(cSt)50゜C2.425.9-
流動点(°C)-22.5-17.5-5.5
引火点(°C)80
320135~145
発熱量(kcal/kg)10.6669.3009.000

バイオディーゼル燃料使用時の排出ガス試験結果(ごみ収集車)

燃料黒鉛(%)Sox(ppm)
軽油1822
BDF-100%3~60.2以下
平成元年規制50-

備考:供試車輌:ごみ収集車(平成元年規制適合車)
   運転条件:35km/hr(2500rpm)

参考文献:バイオディーゼル・ハンドブックより

バイオディーゼル燃料の生成反応

廃食用油の回収

廃食油の排出量・置場のスペースに応じて選定します。

ポリ容器(20リットル/缶)

ドラム容器(200リットル/缶)

廃食油の主な排出場所

食品加工工場
仕出し・惣菜屋
ホテル・旅館
食堂・飲食店
スーパー

コンビニエンスストア
学校給食センター
保育所
病院
老人ホーム

BDF製造プラント

600A
能力 :600リットル/7時間 ドライ方式

200N
能力 :200リットル/7時間 ドライ方式

有効性のPR

廃棄物収集運搬車輌など12台にBDFを使用

二戸市役所

公用車への給油

平成20年10月

二戸地区クリーンセンター

重機へ使用

平成20年6月

使用済みてんぷら油はリサイクルへ

何気なく流しに捨てた、大さじ一杯のてんぷら油を、魚がすめる濃度になるまで薄めるには風呂桶10杯のきれいな水が必要といわれています。
捨てずに回収し、精製すると、BDFに生まれ変わります。
BDFは排ガス中の黒鉛や硫黄酸化物、二酸化炭素の量が少なく、環境にやさしい燃料として、ごみ収集車や公用車などに使用しています。

また、使用済みてんぷら油を流しに捨てると、河川の汚染につながります。
河川の環境保護のためにも、リサイクルにご協力ください。

今後の取組

回収量を増やすことにより、循環型社会の輪を拡大させる。
バイオディーゼル燃料の品質の追求
使用することにより、低炭素エネルギーの重要性を広く当社から発信する